「小谷美紗子、新作アルバムのために新曲3曲ずつを披露するワンマンライブシリーズ」の3回目にして最終回。1回目と2回目は平日だったので来れなかったけど、3回目の今回は土曜だし、どうしても来たかった。
久しぶりのトリオ編成ということで、激しいトリオ曲は当然として、静かな弾き語り曲も混在する、知らない人からしたら支離滅裂な構成、とも言えるけど、これはこれで筋が通っているのだ、と思う。
まずはトリオ曲。「Off You Go」や「You」など定番曲。ヒロとトムのベースとドラムが、ピアノとボーカルと一体になって走る走る。このトリオが結成されてからもう6,7年になると思うけれど、この一体感と音の厚みはますますいい感じになってきて隙がない。
このシリーズの趣旨である新曲は、去年の震災直後に作られた2曲。決してこなれた歌詞ではなく、生硬で生々しい「うた」に、会場の空気が一気に1年半前に引き戻されたよう。そして、その締めくくりに歌われた、去年フリーで公開された「3月のこと」。いろんな感情を包み込んで鎮めていく大きな曲調。涙が出る。
「集中したらあっという間に終わる」から「いやだいやだ」という抵抗も空しく、あっという間に最後の曲に。最後の曲としてこれはどうなのか、と言いつつ、素直な気持ちということで「自分」。
今回はほんとにどの曲もいろんな意味で素晴らしかったのだけど、特に良かったと思ったのは「日めくり」。あのテクニカルな音源がライブでもこんなにすごいとは。
毎度毎度、音源もライブも楽しみで仕方がない。小谷美紗子ますます恐るベし。
2012年は、ちょっとひどい年だった。なんかこう、すっきり「やった!」っていう感じの事象がほとんどなくて。常にモヤモヤしている感じ。世相的なものもあるだろうけど。もっと全力でコトに当たって結果も上々、ってな体験をやったほうが精神衛生よろしいかと思う。来年はなんか考えよう。
恒例のジャンルごとのまとめエントリを書く代わりに、ここで列挙しておこうかな。
お買い物として素晴らしかったのは、Kindle Paper White。奥さんこれ危ないですよ。物理本よりもっと気軽に、どんどん本買っちゃう。これでさらに書籍ラインナップが充実しようものなら、積電書の集積度がクダンの限界を超えて宇宙が崩壊しますよ。
購入した音源的には、イノトモ、とんちピクルス、拝郷メイコなどが印象強し。でもやっぱりGOINGの『Roots&Routes』が素晴らしかった、というまとめにはなっちゃうんだけど。
ライブ的には、小谷美紗子のが圧巻。長年行きたかった拝郷メイコも念願かなって行くことができて、これはこれで大変良かったんだけど、ワンマン観たいなあと。来年一発目は空気公団の予定。楽しみです。
そんなわけで、あんまりエントリ書けなかったけれど、わざわざ見に来ていただいた方、どうもありがとうございます。来年はもうちょっと書けるようにしたく。
ではよいお年を。
(とかなんとかいって数時間後に1/1エントリをうpするわけだが)