初日に観ましたよ、ええ。
1週間たって、なんかこうもにょもにょするなと思っていたのだが、ようやく言語化できてきた。燃えポイントは確かにあるんだけど…総合的にはなんとか合格点、という感じ、かな。
(以下ちょいネタバレ)
観ていて全体的にストレスを感じたのが、「全体を俯瞰する視点を提供せず、敢えて制限のある視点で見せる」という演出方針*1。
まずは、地球の危機の描写。普通の監督だったら、たぶん地球各地からの中継画像とかそんなのを入れたりするだろうに、入れない。まあこれについては、わかる。危機に瀕して内向きになりジリ貧な世界を描写するなら、これはアリ。セカイ系でもおなじみ。
次に、宇宙船。ロケット2段目を分離したあたりで宇宙船(の降下艇レインジャー)のまわりをカメラぐるぐる回して紹介しがちだけど、やらないw おかげで構造とかスケール感とかが中盤までぜんぜんわからない。レインジャーとランダーが2機ずつあって、どこにどうくっついてるのかわからないと2つめの星からの脱出〜ブラックホールからの離脱あたりの理屈がよくわかんないと思うぞ。
もひとつ、ロボ。ぐいぐい動いてるところの全体像が見えるシーンがほとんどない。なくはないけど、あんましおもんない映像。ロボなのに! 変な変形するのに! いいキャラなのに! なぜ! もっとちゃんとアピールすれば変形玩具が売れたかもしれないのに!!
最後に、ワームホールの向うの天体の位置関係。ミーティングの際に探索範囲を立体画像でわかりやすく説明したがるはずなのに、これまたやらないw わからんw 2つ目の星から超絶操縦で脱出した途端にブラックホールの潮汐力に逆らえない状態になるって、どんだけ近いねん、ていう。最初の星は近い近い言われてて、時間の進み方にまで顕著な影響が出てるけど、2番目の星はそんなことはなかったよね?
なぜそこまでストイックなの?! マゾなの?!
ん。ひょっとして、最後のクライマックスの、向うを隙間からのぞき込むことができるのに手が届かない焦燥感と繋がってくるわけ? …という意図があったとしても、娯楽映画に楽しませてもらうつもりだったのでちょっとそこにズレがあったのかもな。
まあそうは言っても、梶尾真治ばりのウラシマ効果を越えた和解と再会には泣かされたし、イカすビジュアルもあったし、全体の神話的な雰囲気や物語構造自体はそう嫌いではない。なので、合格点までは行くんだけど、そんなには残らなかったかな。
今んとこ、近年のSF映画のベストの座は「グラビティ」が独占中。
*1 演出方針だよな、あれは。徹底されてるもの。
もドゾー。
_ とうちゃん [この監督とにかくクソ真面目なんですよね。バットマンもそうでしたけど。まあマゾなんでしょうw 3時間もあるのに無駄な..]
_ Yoz. [無駄なシーンがないのは同意ですね。インセプションとかメメントは好きなんですが…。 ロボはiPhoneと合体して動く..]