「煉獄の虚神」というエピソードの上下巻。
シリーズの1巻を読んだ時で物足りなかった、各キャラクタのバックグラウンドが示唆されるようになり、ずいぶん厚みが出てきた。
世界設定に関する情報量がハンパでないので、どうしてもそちらに枚数を取られてしまう印象を上下巻構成で一気にひっくり返す勢いだったが、勢い余って上巻の方はちょっとダレちゃったかも。〈人形師〉まわりはイイ話なんだけど、これは別のお話としてやってもよかった気がする。が、メイゼルが家を出たあたりから緊張感が増して、いいアンバイでしたよ。
武原とメイゼルのつながりが、「目で見える」形で示されるのは、この世界の設定を活かし、かつこのエピソードの主題ともつながる名場面。甘めの挿し絵に引っ張られて勢いが殺がれちゃうんだけど、こういうのはスニーカー文庫的なお約束で仕方がないのかね。
この巻ではまだ明かされない伏線もまだまだあるようだし、あと10巻戦っていけそうな気がしてきた。とりあえず、4巻、5巻をAmazonにオーダー、っと。
もドゾー。