カートゥーンネットワークでパワーパフガールズ放送してると、つい見てしまう。今日なんかはもう何十回とリピートされていると思われる「色がなくなっちゃった」の回だったわけだが、数あるエピソードの中で五本の指に入るほど好きな回だったりするので、当然のごとくテレビの前に正座して見てしまう。
この回、冷静に考えると、ストーリー自体は起承転結のどこをとっても不条理なのだが、誰か(つーか、この無邪気でシュールな展開からはバブルスの個性が強く感じられる)の夢に付き合わされているような不思議な浮遊感があって大変良い。ヲレが特に好きなのは、色を失って渾沌へと堕ちていく世界に、クレヨンでもって必死に秩序を回復させようとするバブルスの姿。まさにユービックな展開。
しかし、クレヨンでは世界の崩壊を止める事ができないと悟ったバブルスは…絶望の淵で、歌い出す! デカルチャー!*1 世界に色が戻ってきた! 何故だ?! 理屈はどうでもいいんだ! ドラム=バブルス、ベース=バターカップ、ギター=ブロッサムという最強の幼稚園児バンドのグルーブが世界を救うんだよ! なんなんだこの感動は?! ブロッサムのソロギタープレイもイカス。
今回の事件の原因になった(事故で。ある意味被害者なんだが)レインボーが無慈悲にもガールズにボコボコにされた揚げ句刑務所行きになるのもステキ。
やっぱりDVD欲しいなあ…。
*1 さっきまで「愛・おぼえていますか」を見てたので…w
この休みの間、列車での移動時間や実家でのヒマな時間がずいぶん多かったわけだが、そこで活躍したのがDS文学全集。これはいい。日本の古典とかあんまり読んでないヲレにとっては、今から読む良い口実になってくれるのも素晴らしいw
何冊か読んだ中で印象に残ったのは、鈴木三重吉「古事記物語」と織田作之助「夫婦善哉」。
「古事記…」の方は、要するに古事記の口語訳なんだが、口語訳は素晴らしいけどひでぇ話だなこれw 八百万の神のおおらかな馬鹿っぷりはそこそこ楽しく読めたけど、豪族とか貴族とかが神として描写されるあたりから勝者の視点の歴史になっちまってつまんねえ。
「夫婦善哉」は、意外なことにしみじみ面白かった。こんな庶民のしみったれた苦労話のどこが面白いんだか、っつーノリで読み始めたけれど、思ったよりも湿度が低くて読みやすい。今後も進んで読もうとは思わないまでも、ひょっこり出会うぶんには歓迎しよう。
DSのハードウェアとしての限界はあるものの、こういう、文庫本サイズの読書端末はアリだ。2つ折りってのに、本のメタファーとしての意味以上はないかとも思っていたが、持ちやすいし視点の移動的にも悪くない。もっとディスプレイが大きくて、薄くて軽い読書専用端末が出たら(作品の供給体制が最も重要ではあるものの)ヲレは飛びついちゃうな。今のままでも欲しいAmazonのKindleが、もうちょっと小さくなって、2つ折りになれば最高。紙の本へのフェティッシュな愛着はヲレにはないみたい。
「まずは積読の試練を経た後、俺様に読まれることになるわけだが」と書いたものの、積読の山をあっさり飛び越えて、帰郷の荷物の中に収まったのは結局この「NOVA 1」だった。短編集であることと、もともと日本語で書かれたもので翻訳物より読みやすいという2点で、落ち着かない環境下での読書用に選ばれた次第。
新幹線の中とか実家とか、いろんな場所でちまちま読んで、今日読了。どれも面白かった。
解説で大森氏は「はからずも微妙にシンクロしている」と書いているけど、後ろ3編(伊藤計劃氏のは除く)は悪く言ったら「ネタ被り」でしょー。現実を記述する「言葉」というテーマ、みんな好きなんだなあ。ヲレも好きだけど、3編続いたらちょっとくどい感じ。単独の作品としてはどれも好きなんだが。
強いて好きな作品をあげるなら、小林泰三氏の「忘却の侵略」。キモい主人公が世界を救う話って、なんかいいよね。あれ、どうしたんだろう目から水が。
田中啓文氏の「ガラスの地球を救え!」は、読了後「なんじゃこりゃー」っつって本を床に叩きつけようとしたけれど脱力しすぎてぺたんと置くのが精いっぱいでした。
設定的に面白かったのは、飛浩隆氏の「自生の夢」。Googleが始めたことをSFの文脈で読み解くと、こうなる。相当量のアイディアと設定が詰め込まれているので、ちょっと短編ではもったいなかったかも。
ということで、半年後を目指すという『NOVA 2』にも期待。
ていうか、大森さん働きすぎなんじゃ?
もドゾー。