「まずは積読の試練を経た後、俺様に読まれることになるわけだが」と書いたものの、積読の山をあっさり飛び越えて、帰郷の荷物の中に収まったのは結局この「NOVA 1」だった。短編集であることと、もともと日本語で書かれたもので翻訳物より読みやすいという2点で、落ち着かない環境下での読書用に選ばれた次第。
新幹線の中とか実家とか、いろんな場所でちまちま読んで、今日読了。どれも面白かった。
解説で大森氏は「はからずも微妙にシンクロしている」と書いているけど、後ろ3編(伊藤計劃氏のは除く)は悪く言ったら「ネタ被り」でしょー。現実を記述する「言葉」というテーマ、みんな好きなんだなあ。ヲレも好きだけど、3編続いたらちょっとくどい感じ。単独の作品としてはどれも好きなんだが。
強いて好きな作品をあげるなら、小林泰三氏の「忘却の侵略」。キモい主人公が世界を救う話って、なんかいいよね。あれ、どうしたんだろう目から水が。
田中啓文氏の「ガラスの地球を救え!」は、読了後「なんじゃこりゃー」っつって本を床に叩きつけようとしたけれど脱力しすぎてぺたんと置くのが精いっぱいでした。
設定的に面白かったのは、飛浩隆氏の「自生の夢」。Googleが始めたことをSFの文脈で読み解くと、こうなる。相当量のアイディアと設定が詰め込まれているので、ちょっと短編ではもったいなかったかも。
ということで、半年後を目指すという『NOVA 2』にも期待。
ていうか、大森さん働きすぎなんじゃ?
もドゾー。