前の晩、ホテルにチェックインする際、朝食をどうするか訊かれたのだが、周囲の食事事情を思い知らされた直後だったこともあって、「お願いしたほうがいいように思えてきました」つったらフロント方が苦笑いされてた。
そんなわけで、豪華ではないけれど素朴に美味しい朝食をいただいて、9時にはチェックアウト。こんなに安く泊まれて申し訳ないくらい。

ホテルは酒田市の観光スポットのど真ん中にあって、徒歩30秒で山居倉庫(明治時代に作られたかっこいい米の倉庫)だったりするので話が早い。
また、このあたりは昔の豪商の邸宅とかが残っているので、そのへんを見て回るなど。
ひととおり見て回って、少し早いけれど駅に戻って予定よりも前の電車で次の目的地へ…などと考えたのが甘かった。その「前の電車」は出た直後で、結局予定の電車に乗らざるを得ず、それまでは1時間以上間が開いてしまった。
駅の観光案内所を見ると、どうやら観光客には自転車を貸してくれるらしい。お願いしてみたら、かなり年期の入った錆び錆びでスポーク外れたような自転車来たー。無料だし贅沢は言わないけど…。
こいつで、港の方へ行って海鮮市場へ。港があるところには、だいたいこういうのあるよなあ。規模はあんまり大きくない。海産物を買っても持ち帰るのが大変なので、ざっと眺めてだだちゃ豆ソフト食べて、風力発電の風車をチェックしたり。

次の目的地は、鶴岡。電車で30分くらい。
途中、車窓から内陸側に風車を発見。iPhoneで探してみると、どうやら庄内町風車村ってのがあるらしい。こういう風車はおおむね海沿いにあるイメージだったので意外な感じ。
鶴岡は、酒田とはずいぶんイメージが違って、街が生きている感じ。申し訳ないが、酒田はちょっとまずいんじゃないか。地方の衰退の最終コーナーを曲がりつつあるような。
ここでも自転車を借りることができた(こっちの自転車はピカピカ)ので、これで城趾公園方面へ。
致道博物館という、このあたりの歴史や文化の博物館に入ってみたわけだが、これがかなりのヒット。江戸時代〜明治初期のあたりの展示が異様に面白い。ヲレはあんまり日本史とか興味ないほうなんだけど、ここ、ちょっとおかしい。
庄内藩て米採れて豊かだったためもあってか、文化が斜め上の発展をしていたような。藩士に磯釣りを奨励して、刀を鍛えるように釣り竿を自作させていたとか、なんかもうベクトルがヲタク的。素敵。
あと、戊辰戦争の時には長岡藩まで援軍出してくれてたのなあ。軍事ヲタの殿様が迷惑かけて申し訳なかったw また一緒に戦争して今度は薩長ボコボコにしようぜwww

お昼食べてなかったので、14時頃に、博物館に併設されてるちょっとしたカフェで「麦切り」を。ありていに言ってざるうどんなんだけど、もちもちでなかなかグッド。
駅までの帰り道、中心街を通ったけれど、やっぱりお店は閉まりまくってて寂しいものはある。けど、これまでの「溜め」があるおかげか、まだなんとかなりそうな印象が。
ここから先は帰途になる。
はたして日曜中に宇都宮に戻れるのかとか、そのへんを全然考えずにここまで来てしまっていたのだけれど、1500頃に山形新幹線搭乗に向けて鶴岡を発てば2000過ぎには帰宅できた。接続も案外よくて、鶴岡→余目→新庄→宇都宮と、各20分くらいの待ち時間で乗り換えできる。スムーズなのはいいけれど、下車して街をちょっと眺めてみる、というほどの余裕はないのが残念と言えば残念。
今回、長岡から出てから先のルートはほぼノープラン。その都度iPhoneで検索、ルートを確定してホテルを予約して…というようにプログレッシブに旅行を組み立ててみたわけだが、これがもう癖になりそうな面白さ。iPhoneがあると機動力が何倍にもなって、旅行のスタイルが変わる。結構革命的だと思うんだけど。
それはそれとして、衰退してゆく「地方」の姿を、あまり悲観的になりすぎず受け入れていく生き方を模索していく必要もあるのかなあ、などと感じたり。粛々と、上手に撤退戦をやっていかなくちゃ。
もドゾー。