作品で描いてきた様々な「家族」を引きながら、富野御大将が「家族」を語る。
1/3程読んだところだが、意外なほど読みやすい。御大将の小説はどうも読みにくいという印象があって敬遠していたりしたのだけれど。平易な言葉で、率直な文章で書いてくれているのですいすい読めるよ。
御大将の家族観に全面的に賛成するものではないけれど、こういう意図を持って、こういう家族を描くために、作品中ではこのように描写した、という書き方をしてくれるので、腑には落ちる。実に落ちる。作品に関する言及には富野信者にとっては目新しいものはないけれど、それぞれの作品を「家族」という補助線を引いて眺めることで、ちょっと違う景色が見えてくる。スレた富野信者にもお勧め。
まあヲレは御大将の言うような「家族」はもう持たないだろうからアレだけれど、これからでも「家族」を持とうという人には、ひとつのモデルとして参考にする、という読み方もあるかも(というより、本書の意図としてはむしろそっちが正しい読み方)。
もドゾー。